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算数・数学の実力の半分は計算力である

算数・数学の実力の半分は計算力である

中学受験の算数であれ、大学受験の数学であれ、実力の半分は計算力になります。

いかに正確に、はやく計算をこなせるか。

計算力が身についていない段階では、実力はのびません。

しかし意外とこの計算力が全く身についていないまま、公開テストや実力テスト、入試問題に挑んでしまうケースが見られます。

計算力をかなり高いレベルで持っていること、

これが算数・数学で成績が伸びるもしくは成績上位者であることの必須条件です。


基本的に算数・数学の成績が低迷してしまっている場合は、

まずこの計算力がないケースがほとんどです。


計算力がないと、

①計算問題で点数が取れない

公開テストであれ、入試問題であれ、どのテストでも必ず計算力が問われる問題が出ます。

完答は必要条件です。

ここでは、どの受験生も満点を取りにくるところなので、取れないとそれだけで差を開けられてしまいます。

にもかかわらず、成績が伸びない方は、この計算問題を完答できないことがほとんどです。

計算問題は100%の正解率を必ず目指しましょう。

もし、少しでも今まで受けた公開テスト等で計算問題の弱い箇所があるなら、

優先的に早急に鍛えましょう。



②文章題や図形問題(計算問題以外)で足を引っ張る・時間がかかる

難関校の入試問題は、図形問題や文章題といえど、計算力を相当要します。

図形問題や文章題そのものの論点が難しい上に、計算力まできかれているのです。

入試本番はもちろんですが、計算力が足りていないと、

過去問演習や学校対策別の授業や復習で全く歯が立ちません。

計算力がないと、そもそも、解説された問題ですら

理解できていない印象があります。

入試問題レベルになってくると、授業で解説された問題でさえ、

出題者の意図を理解できるまでに、かなり時間を要します。

そこから先の自力での理解力は、

計算力があるのとないのではその後の結果が全く異なります。

問題の理解は、計算ができて初めて、問題者の意図が腑に落ちることが多いです。

計算力と問題の理解は、両輪の軸といったイメージがあるので、

計算力と出題者の意図の理解力は密接に影響しています。

したがって、計算力がない生徒さんは、問題の理解の質も落ちるということになります。

計算力のあるお子様はその入試問題の論点だけ理解できれば、

あとはスラスラその問題を解くことができます。

もしくは御自分で解こうとされます。

しかし、計算力がない場合は、論点を理解できても、そこからの計算の理解にまた時間がかかります。

計算力が鍛えられていない方は、入試問題を自力で最後まで解ききることがほぼ不可能な状態です。

塾等で解説された問題でさえ、ポイントをおさえずに復習してしまっているという感じです。

そして問題を解くのを放棄し始めてしまうという悪循環へ、、、

やはりどうしても計算できる方とそうでない方は、どうしても同じ問題の処理時間を見ていても、

私の体感では、2倍以上、下手をすると4〜5倍ほど差がついているような気がします。


では計算力を鍛えるためにはどうしたらいいのでしょうか

計算力の鍛え方

①暗記

数字を体に染み込ませましょう。

口について出てくるくらいが理想です。

中学受験であれば、15✖️15あたりまでは普段から見慣れていると

だいぶ楽だと思います。

優秀な算数・数学講師は、必要な数字をことあるごとに授業で伝えてくれるはずです。

それを覚え込みましょう。


②公式、計算の型を正しく頭に入れる

小学生であれば、分数の計算で差が出ます。

分数の計算の型を頭に徹底的に入れましょう。

例えば、分数であれば、通分、割り算あたりはかなり差が出ます。

苦手であれば、毎日10分でいいので頑張りましょう。

(しんどければ、2日に一回でも構いません。ただし、計算問題で実力が着くまではずっと続ける必要があります。)


中高一貫校生や、大学受験生で差がつくのは、因数分解からです。

意外と因数分解以降の計算が鍛えられていません。

因数分解も式をぱっと見て、頭の中で分解できることは必要です。

しかし、公式もあやふや、、、因数分解の段階で、もたついている印象を受けることが多々あります。

特に中学以降は、計算力はもちろんですが、中学受験以上に、考え方・論点に比重が置かれます。

そのため、計算でつまづいていると、聞かれている論点にさえたどり着けないことになります。

中学受験以上に、中学・高校特に大学受験では計算力は前提条件になってきますので、

因数分解・有理数あたりの計算からは徹底的に訓練が必要です。

この単元あたりから本格的に数学らしくなってきますが、

公式・定義をしっかり押さえた上で、

使い方を学べば、聞かれているパターンそのものは、ほぼ1通り、多くても数パターンです。

中学受験に比べて、飛んでくる矢印の方向はある程度決まっています。

ただし、式が長くなってくること、および、文字式が出てくるので、複雑そうに見えます。

その複雑そうな外見で拒絶反応を起こさないようにしましょう。

文字の意味や、公式を正しく理解できれば、中学以降の数学はかなりパターンが限られます。


計算力は算数・数学の生命線です。

徹底的に鍛え上げましょう。

成績の伸びが違います。

算数・数学を制するものが受験を制します。

その一番の土台は計算力です!!



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